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2022年度の技術研修会及び若手勉強会

令和4年度 技術研修会

講演T T−1「急傾斜事業待受け対策 崩壊土砂防護柵」
   −崩壊土砂防護柵 ループフェンスについての研修−
 講演T−1では、ベルテクス株式会社 防災営業部 係長 伊波 勇希氏を講師にお招きし、崩壊土砂防護柵の特徴、設計手法およびループフェンスの基本仕様について講演をして頂きました。
 近年の局所的な集中豪雨や異常な降水量の増加により、山間部では大規模な土石流・地すべり等、土砂災害の発生が増えています。急傾斜地崩壊危険区域でのハード対策として、従来実施されている擁壁工や法枠工のデメリット(土地の確保 大量の伐採、切土 巨大な擁壁 長い工期)の解消が可能となる工法として、「ループフェンス Eタイプ」を御提案して頂きました。当工法は、高耐力の支柱や追随性の高いディスタンスキーパーおよび支柱間に巻き付けたループ状のメインケーブルの採用により「崩壊土砂による衝撃力と崩壊土砂量を考慮した待受け擁壁の設計計算事例(平成16年6月)全国地すべりがけ崩れ対策協議会」に適応されている施設であり、維持管理も容易となる等、魅力ある工法であると印象受けました。

講演T T-2「 自然エネルギーを利用した流量制御装置」
   −流量制御装置 ボルテックスバルブについての研修−
 講演T−2では、ベルテクス株式会社 コンクリート事業部 部長 川合 克実氏を講師にお招きし、自然エネルギーを利用した流量制御装置 ボルテックスバルブの特徴、しくみ及び効果等について講演を頂きました。
 近年、局所的な大雨(いわゆるゲリラ豪雨)や都市化の進展に伴う流出量の増加に対し、早急な浸水被害の軽減と安全性の向上が求められています。講演頂いたボルテックスバルブは、装置内で生じる渦流を利用して、流量を制御する装置です。オリフィスに比べて初期雨水の流入時は多くの水量を排出でき、水位が一定以上になると、装置内の水流は旋回して渦流が発生し流出量が制御されるしくみとなります。
 効果としては、雨水貯留施設の容量を最大20%縮減もしくは、機能の最大20%向上が可能となります。また、リードタイムが確保され、その時間を利用して避難勧告や避難行動が可能となるという説明を受けました。
 当装置は、シンプルな構造で、無動力であること、そして、自然エネルギーを利用することから、有事に操作を必要としないことが一番のメリットであるという印象を受けました。
講演Tの様子

講演U「 国土交通省が推進するBIM/CIMの概要と動向」
 講演Uでは、川田テクノシステム株式会社大阪支社 事業推進部 営業推進グループ 塩手 健介氏を講師にお招きし、「国土交通省が推進するBIM/CIMの概要と動向」について講演をして頂きました。
 BIM/CIMの動向として、国土交通省はインフラのデジタル化を進め、2023年度までに小規模なものを除く全ての公共工事についてBIM/CIM活用への転換を実現する予定であり、平成24年度では委託業務・工事を合わせての発注件数が11件であったのに対し、令和2年度では515件と飛躍的な増加をしてきているそうです。
 また近年、「BIM/CIM活用業務実施要領・BIM/CIM活用工事実施要領」を始めとした要領・基準についても積極的な改訂が行われており、それぞれの改訂の概要について丁寧な説明をして頂きました。
 続いて、@設計選択肢の調査(配置計画案の比較等)、A地質、騒音、浸水などのリスクシミュレーション、B関係機関協議や地域住民などへの対外説明、C概算工事費の算出、などの活用事例を紹介していただき、我々の業務範囲の中で積極的な活用が始まっていることを身近に感じることができました。
 政府が進めるインフラ分野でのDXの強化もあり、BIM/CIMの活用が加速化してきている印象を受けています。官民が連携をして生産性や安全性の向上が望まれる中、まさに旬なトピックであり、とても有意義な講演となりました。
講演Uの様子




令和4年度 若手勉強会

 若手勉強会は、会員各社の若手社員を対象に「知識・技術力の向上と意識の向上を目指す」、「会話と対話により、伝える力(プレゼンテーション力)を育てる」(対顧客、対社内)、「新しい知識の習得と共に、世の中の流れを見つめ直す」、「機会の創出により社外の人脈を広げる」を目的とした協議会などを企画・実施するものです。
 第1回(R4.6.23開催)は昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染防止のため、外部講師によるロジカルコミュニケーションについての研修をオンライン形式で実施し、第2回(R4.9.22開催)は、感染状況が落ち着きを見せていたこともあり、令和元年度以来3年ぶりに対面形式でグループ協議を行いました。
 第1回勉強会の参加者の割合としては、新入社員が7名、入社2〜3年が17名、入社4年〜5年が2名、入社6年以上が3名と、フレッシュな若手勉強会となりました。オンライン形式ではありましたが、グループに分かれて他の参加者と対話し、講義内容について実践する時間が設けられており、オンライン協議に慣れていただく良い機会になったと思います。
 第2回勉強会は、第1回勉強会を人数調整のため視聴のみで参加されていた方が参加されるなど、若干名人員は変わりましたが、活発に意見が交わされており、充実した協議ができたのではないかと思います。
 例年同様、参加者には技術者以外の方にもご参加いただき、異なる職種間での活発な意見交換、交流が行われました。受講者には、年間通じての参加をお願いしており、参加者同士の交流は深まったと思います。今後も技術・知識の向上、若手社員の交流・意見交換の場として、皆様にご協力、ご参加頂けるよう努めていきたいと考えております。


◆第1回(日時:令和4年6月23日、場所:オンライン形式)
 第1回若手勉強会では、外部講師によるプレゼンテーション能力向上とコミュニケーション能力向上を目的としたセミナーを行いました。
 セミナーでは、「ロジカルコミュニケーション研修」として、以下のプログラムで相手にわかりやすく伝えるためのテクニックを習った後に、グループに分かれて上司に報告する場面を想定した総合演習を行いました。
  • わかりやすく伝えるとは
  • 相手の知識レベルに応じた伝え方
  • わかりやすく伝えるために論理的に整理する
 ほとんどの参加者がオンラインに不慣れの様子が見受けられましたが、グループワークの機会を多く設けたこともあり、講座中にオンラインに慣れていく様子を見受けることができました。
 また、総合演習では他の参加者の発表に対し、良かった点だけでなく改善点についても伝え合うなど積極的な姿勢が見られました。
 昨年に引き続き、オンラインでの開催となった第1回勉強会には視聴のみで参加の方も含め、静岡県建設コンサルタンツ協会所属の(株)大場上下水道設計より7名、岐阜県建設コンサルタンツ協会所属の(株)興栄コンサルタントより1名、大同コンサルタンツ(株)より1名の方々にご参加いただきました。
講座の様子
グループ協議

◆第2回(日時:令和4年9月22日、場所:ウインクあいち 12F 1204 中会議室)
 第2回若手勉強会では、例年と同様にグループ協議を行いました。グループ協議の題材は、次にあげる4議題(8グループ)でした。
A・Bグループ 「良いリーダーシップとは」
C・Dグループ 「仕事ができる人とはどういうことか」
E・Fグループ 「働くことにはどのような価値があるのか」
G・Hグループ 「3次元測量・設計の活用についてメリット・デメリット」
 10社24名の方が8グループに分かれて協議を行い、同一テーマのグループを合併した後に、意見を取りまとめて発表する方式で実施しました。
 グループ協議では各グループリーダーの進行の下、積極的で賑やかな協議が行われていると感じました。発表では第1回若手勉強会の講習で習ったPREP法に従い、グループで出した結論を端的に述べ、その結論に至った根拠や具体的な事例についてポストイットを用いて示すグループや、メリット・デメリットを表にまとめることで、視覚的に比較しやすい資料を用いて発表するなど、参加者の工夫が見られ、有意義な勉強会だったと思います。
開会挨拶
研修状況
グループ発表
全体写真

◆まとめ
 今年度の若手勉強会への参加により、オンラインでコミュニケーションを取ることの難しさ、協議により意見の出しあいや取りまとめることの難しさを学ぶことができたのではないかと思います。
 また、グループ発表や質疑応答を体験することで、得るものがたくさんあったと思います。
 今年度の若手勉強会での経験を今後の社内外に対するコミュニケーション能力の向上、報告資料等の取りまとめ能力の向上などにお役立ていただければと考えております。
 また、第1回、第2回の勉強会ともにディスカッションの時間を設けたことから、参加者間の交流が深まったのではないかと思います。
 今年度の結果を踏まえて、参加者全員に有意義な時間を過ごしてもらえるような企画運営をしていきたいと考えております。
(令和4年度若手勉強会幹事一同)



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