愛知地域建設コンサルタンツ協会
トップページ お問い合せ サイトマップ
 
Google
特集
技術発表会
社会貢献活動
特別講演会
社長研修会
協会について
土木検定ページ
 
トップ > 技術発表会 > 2019年度の技術研修会及び若手勉強会

2019年度の技術研修会及び若手勉強会

令和元年度 技術研修会

 令和元年度技術研修会を9月13日(金)名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)において、新技術に着眼した題目で実施しました。開会にあたって、梶川副会長の挨拶の後、以下に示す題目の講演が行われました。当日は、愛知県建設部の皆さんを始め官公庁から34名、当協会加盟会社38名、合計72名の方々の参加を頂き開催致しました。

講演T 『ドローンによる点検事業と各種計測事業』
−UAVレーザ測量についての研修−
 講演Tでは、田尻大介氏を講師に招き、UAVを活用した各種点検サービス及びUAVレーザー測量について講演をいただきました。
 ドローン技術は日進月歩で進んでおり、橋梁・鉄塔・トンネル等の点検もドローンで行うことができる。ドローンで行うメリットとしては点検用の足場作成のコスト期間の削減、交通規制の最小化、点検に関わる人員の削減などがあります。また目視による腐食レベル検査やコンクリートの打音検査では点検者の感覚によって変化することもあるが、AIを用いた自動評価でばらつきを統一することができると説明を受けました。

 現状の技術的課題としては、橋梁周辺ではGPSがとどかないため完全手動制御するしかないが橋梁周辺では独自の気流が発生しているため手動制御は難易度が高い。また現状では10分ほどしか飛行できないため、点検に十分な飛行時間の確保が難しいということがあるそうです。
 人が入れないところや足場が立てられない場所ではドローンの活用は有効であり、実績も増えてきている。また写真やレーザーの解析もAIの活用やソフトの進化でかなり簡略化されてきていると説明を受けました。
 測量だけでなく建設コンサルタントの分野でもドローンの活用は進んできていて、これからはドローンによる点検の検討や提案もさらに行っていいかなければならないという印象を受けました。

講演U 『堤防の耐震対策における鋼構造による新しい技術動向』
−鋼材による液状化対策の基礎的な研修−
 講演Uでは、日本製鉄株式会社 名古屋支店 厚板・建材室主幹 松原央氏を講師に招き、最近の震災でも多く発生している“液状化”に対する堤防(海岸・河川)の耐震対策工事に鋼材を用いた対策について、事例紹介を含めた技術動向について講演をいただきました。
 鋼材を用いた堤防の耐震対策としては、「法尻鋼矢板」と「芯壁堤」が河川と海岸でそれぞれ採用されており、東日本大震災における事例(利根川流域等)をもとに対策の有効性について説明を受けました。
 鋼矢板は、ハット形の高剛性タイプ(45H、50H)が追加され従来の鋼矢板型式をカバーすることが可能になったこと、施工機械(圧入機)が全国で70台以上稼働する状況であることから施工機械配置数の制約が縮小した旨の説明を受けました。また、鋼矢板の広幅化に伴う縦継施工における従来型に対する新仕様の紹介、異形矢板に関する設計・施工上の注意事項等について説明を受けました。

 堤防の耐震対策は、国土強靱化における課題のひとつでも有り、今後も広範囲で進める必要がある事案であります。鋼材による耐震対策は、今後も採用の増加が見込まれることから、参加者の皆様の設計・施工技術の進歩において魅力のある講演であったことが印象的でした。




令和元年度 若手勉強会

 若手勉強会は、会員各社の若手社員を対象に「知識・技術力の向上と意識の向上を目指す」、「会話と対話により、伝える力(プレゼンテーション力)を育てる」(対顧客、対社内)、「新しい知識の習得と共に、世の中の流れを見つめ直す」、「機会の創出により社外の人脈を広げる」を目的とした協議会などを企画・実施するものです。
 今年度は昨年度に引き続き、第1回(R1.6.28 開催)と第2回(R1.9.20 開催)ともにグループ協議を行いました。1年を通じて同じテーマで行い、「第1回で協議された内容を受けて、第2回では異なる視点・立場の同一テーマの2グループが合同で改めて協議を行い、合併したグループ毎に協議結果について発表する方式」で実施しました。
 今年度の参加者の割合としては、新入社員が9名、入社2〜3年が15名で、年齢層も9割が20歳代であり、過去最高にフレッシュな若手勉強会となりました。若手ならではの辛辣な意見もありましたが、充実した協議ができたのではないかと思います。
 例年同様、参加者には技術者以外の方にもご参加いただき、異なる職種間での活発な意見交換、交流が行われました。受講者には、年間通じての参加をお願いしており、参加者同士の交流はより深まったと思います。今後も技術・知識の向上、若手社員の交流・意見交換の場として、皆様にご協力、ご参加頂けるよう努めていきたいと考えております。


第1回 日 時:令和元年6月28日
場 所:ウインクあいち 12F 1204 中会議室
 第1回若手勉強会では、例年と同様にグループ協議を行いました。グループ協議の題材は、次にあげる5議題(10グループ)でした。
A・Bグループ 『モチベーションの維持・向上をするには』
(視点:自分、相手)
C・Dグループ 『就職活動生向けのコンサルタント業界チラシの作成』
(視点:夢・理想、現実)
E・Fグループ 『若手社員なりの働き方改革 〜繁忙期と閑散期〜』
(視点:従業員、経営者・上司)
G・Hグループ 『自分の目指すコンサルタントとは?そのためにすべきことは何か?』
(視点:自分、会社)
I・Jグループ 『現在のICT化により簡略化できる内容と技術の進歩により簡略化、単純化してほしいことは何か?』
(視点:可能な部分、難しい部分)
 上記5テーマについて、2グループに同一テーマを付与し、同一テーマの2グループには異なる視点・立場を設定し、各グループ内で協議テーマの内容についての自由な意見を出し合い、OHCシートに取りまとめて、各グループにて発表する方式で実施しました。  14社30名の方が上記グループに分かれ、協議および発表を行いました。付与したテーマについて、参加者自身の考えを事前に「課題シート」にまとめて参加していただいた効果もあり、各グループリーダーの進行の下、積極的な発言や協議を行って頂き、考えを取りまとめていただきました。質疑応答では、皆さんから多くの質問を積極的にしていただき、質問に対してグループで協力して対応するという場面も多く見られ、グループ協議としてとても充実した内容になったと感じました。

第2回 日 時:令和元年9月20日
場 所:ウインクあいち 12F 1204 中会議室
 第2回若手勉強会も、第1回若手勉強会と同様にグループ協議を実施しました。第1回で協議された内容を受けて、第2回では異なる視点・立場の同一テーマの2グループが合同で改めて協議を行い、内容を取りまとめてOHCを使用して発表する方式で実施しました。
 14社29名の方に第1回に引き続き参加していただき、協議および発表を行いました。今回のグループ協議および発表については、異なる視点・立場の同一テーマのグループを合併する方式としたため、意見の対立があり第1回の時よりも協議に熱が入っていたのではないかと思います。意見が対立し、考えをとりまとめるのが大変であったと思いますが、各グループリーダーの進行の下、付箋紙をうまく使用しとりまとめることができていたのではないかと思います。
 また、今回から役割に取り入れた『盛上隊長』の活躍もあり積極的で賑やかな協議が行われていたと感じました。協議の発表においても着眼点や提案内容が整理されており、質疑応答についても積極的に質問をする姿勢が見られ、非常に有意義な勉強会だったと思います。
 尚、今回の勉強会には岐阜県建設コンサルタンツ協会より2名のご臨席を賜り、勉強会の見学をいただきました。また、岐阜県建設コンサルタンツ協会より3名、静岡県建設コンサルタンツ協会より1名の計4名の方々に勉強会へご参加いただきました。
 今後も他県との連携を取り、活発な意見交換の場に出来るよう考えております。

開会挨拶

まずは、全員でハイタッチ!

グループ協議

グループ発表

講評

総合講評

全体写真

まとめ
 今回の若手勉強会への参加により、グループで意見を出しあい取りまとめることの難しさを学ぶことができたのではないかと思います。また、グループ発表や質疑応答を体験することで、得るものがたくさんあったと思います。今回の若手勉強会での経験を今後の社内外に対するコミュニケーション能力の向上、報告資料等の取りまとめ能力の向上などにお役立ていただければと考えております。
 また、第1回、第2回の勉強会ともにディスカッションの時間を設けていることから、参加者間の交流が深まったのではないかと思います。
 来年度のテーマについては、以下のテーマを考えております。
  ・業界アピールについて
  ・働き方について
 今年度の結果を踏まえて、参加者全員に有意義な時間を過ごしてもらえるような企画運営をしていきたいと考えております。
(令和元年度若手勉強会幹事一同)

 


トップ > 技術発表会 > 2019年度の技術研修会及び若手勉強会

 

Copyright 愛知地域建設コンサルタンツ協会. All Rights Reserved
 
愛知地域建設コンサルタンツ協会