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2016年度の技術研修会及び若手勉強会

平成28年度 技術研修会

 平成28年度技術研修会を9月2日(金)名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)において、「クラディス工法」、「橋梁の長寿命化対策への取組み」について、愛知県建設部の皆さんを始め官公庁から71名、当協会加盟会社から30名、合計101名の方々の参加をいただき開催しました。

講演T「クラディス工法」・コンクリート構造物のひび割れ検出塗装システム

 講演Tでは、プラナスケミカル(株)の高橋康一氏を講師に招き、「クラディス工法」と題して講演頂きました。最初に、橋梁、トンネル等におけるコンクリート構造物点検の課題について、具体的な例を示され、日常点検の精度向上により、危険個所を素早く発見し、事故を未然に防ぐことの重要性について説明がありました。特に点検の困難な暗所での点検の場合、点検者の熟練度により「ひび割れの見落とし」があり、この解決方法として、誰でも安価に素早く精度よく簡単に行える日常点検方法として「ひび割れのみを特殊光源により発光させる技術」を開発したとのことでした。「クラディス工法」は、構造物に予め特殊塗装することで、紫外線により、ひび割れが発光可視化できる工法であるとの説明がありました。
 講演の中で、実際の長時間用紫外線照査器、小型バッテリー等で実演していただき、分かり易い内容でした。


高橋 康一 氏


講演U「橋梁の長寿命化対策への取組み」・循環式エコクリーンブラスト工法

 講演Uでは、ヤマダインフラテクノス(株)の山田翔平氏を講師に招き、「橋梁の長寿命化対策への取組み」と題して講演頂きました。最初に、塗替塗装工の過去・現在の塗装仕様比較についての説明があり、「平成2年度版 鋼道路橋塗装便覧」での過去の仕様に比べ「平成17年度版 鋼道路橋塗装・防食便覧」による現在の仕様の方が、1度の塗替塗装にて15年も長持ちし、ライフサイクルコストの面でも有利とのことでした。しかし、現在の仕様で施工した場合、建設副産物の発生量が非常に多く、旧塗膜に鉛等有害物質やPCBが含有している場合、処理費用が多額となり、環境への負荷も増大する問題点があるとの説明がありました。新技術「循環式エコクリーンブラスト工法」は、従来技術「エアーブラスト工法」に比べ、建設副産物の発生量が1/40と大幅に削減でき、施工現場での粉塵量も大幅に削減、4時間以内に塗装工程に移ることが可能な工法であるとのことでした。


山田 翔平 氏

 今回の講演は、コンクリート構造物の日常点検の方法、鋼橋の塗替塗装工を検討する上で、大変参考となるものでした。




平成28年度 若手勉強会

 若手勉強会は、会員各社の若手社員を対象に「知識・技術力の向上と意識の向上を目指す」、「会話と対話により、伝える力( プレゼンテーション力) を育てる」( 対顧客、対社内)、「新しい知識の習得と共に、世の中の流れを見つめ直す」、「機会の創出により社外の人脈を広げる」を目的とした協議会などを企画・実施するものです。
 今年度は第1回(H28.6.24開催:グループ協議) と第2回(H28.11.4開催:ショートタイムスピーチ) を行いました。今年度は1 年を通じて同テーマで行い、第1回で協議された内容を受けて、第2回で自身の考えをスピーチしていただくという体制で実施しました。


第1回 日 時:平成28年6月24日
場 所:ウィルあいち 2F 特別会議室
 第1回若手勉強会では、例年と同様に「会話と対話、伝える力を育てる」を目的としたグループ協議会を行いました。グループ協議会の題材は、次にあげる6議題(6グループ)でした。
Aグループ 『モチベーションの維持、向上のため日常において工夫(実施)していることはなんですか?グループで一つの業務を行うことを想定し、実施したい工夫について取り纏めて下さい。』
Bグループ 『建設コンサルタントの仕事の魅力について』
Cグループ 『業界のキャッチコピーを考えてください』
Dグループ 『身近な土木構造物において、防災・減災施設としてどのようなものが求められると思いますか?』
Eグループ 『社内における理想の役割分担・協力体制はどうあるべきだと考えますか?所属部署内において、部署員数や係数、役職者の人数等を設定した上で、理想の体制について取り纏めて下さい。』
Fグループ 『仕事がより楽しくなるにはどうすればよいと考えますか?』
 12社25名が上記グループに分かれ、協議および発表を行いました。各グループリーダーの進行のもと、積極的な協議を展開していただき、限られた時間の中で考えを取りまとめていただきました。グループ発表後の質疑応答では、皆さんより多くの質問を積極的にしていただき、質問に対しグループで協力して対応するという場面も多く見られ、グループ協議としてとても充実した内容になったと感じました。

第1回 グループ協議 実施状況

第2回 日 時:平成28年11月4日
場 所:ウインク愛知 小会議室 A1117
 第2回若手勉強会では、『プレゼンテーション能力を育てる』ことを目的とし、「ショートタイムスピーチ」を実施しました。発表テーマは、第1回若手勉強会にて協議したテーマに対する自身の考えを取りまとめ、発表していただくことで、普段行っている業務内容、業務体制や、この業界についてあらためて考えるということも副次的な目的としました。
 20名の方に参加いただき、新入社員が8名、入社2〜 3年が9名となっており、年齢層は20歳代から30歳代までと前年度に引き続き若年者が主体となりました。また、女性も3名参加していただきました。今年度は第1回、第2回で内容を引き継ぐ体制をとらせていただき、18名の方には継続でのご参加をいただきました。
 スピーチ内容は、第1回のグループ協議テーマを引き継ぎ、参加者自身がグループ協議した内容を各自とりまとめ発表することとしました。技術職に限らず総務職、営業職の方にも参加をしていただき、同じテーマでも発表内容は様々で非常に興味深いものでした。今回のテーマは専門的な内容ではなく、仕事の取り組み方や業界について考えるものとなっており、特にモチベーションの維持、業界の魅力についてのテーマでは、とても向上心の高い内容の発表も多く見られ、参加者の皆様にとっても、良い刺激になったのではないかと思います。
 勉強会までの事前準備から発表、他の参加者による発表、フリーディスカッションという内容を通じて得るものが沢山あったと思います。また、今年度は建設コンサルタントの魅力、キャッチコピー等といった全体的に業界について考えるテーマで実施させていただきました。これらの結果を基に、今後さらに業界PRにつながるような企画を検討していきたいと考えております。

第2回 ショートタイムスピーチ 実施状況
 例年同様、参加者には技術者のほか、調査、営業、総務等からもご参加いただき、異なる職種間での活発な意見交換、交流が行われました。今年度は、年間通じての参加をお願いしており、参加者同士の交流はより深まったのではないかと思います。今後ますます、技術・知識の向上、若手社員の交流・意見交換の場として、皆様にご協力、ご参加頂けるよう努めていきたいと考えております。

 


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