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2015年度の技術研修会及び若手勉強会

平成27年度 技術研修会

 平成27年度技術研修会を平成27年9月4日(金)名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)において、「鋼橋の補修・補強」、「液状化対策・耐震補強の地盤改良」について、愛知県建設部の皆さんを始め官公庁から44名、当協会加盟会社から41名、合計85名の方々の参加をいただき開催しました。

講演T「鋼橋の補修・補強における留意点や損傷事例について」

 講演Tでは、(一社)日本橋梁建設協会の亀山誠司氏を講師に招き、「鋼橋の補修・補強における留意点や損傷事例について」と題して講演頂きました。
 最初に、鋼橋の箇所別損傷数、橋齢と重大損傷発生の割合の現状を示され、主桁端部、支承、伸縮装置に特に損傷が多く、橋齢35年以上の橋梁の損傷発生率は、50%以上であると説明がありました。その結果を踏まえ、点検および調査においては、着目すべき部位をあらかじめ設定することで、効率的な点検(維持管理)が可能となるとのことでした。続いて、鋼橋における機能劣化回復のための補修・補強工事(腐食、衝突などによる損傷補修)と機能向上のための補強工事(車両大型化対応、耐震性向上)に分けた、いくつかの事例紹介があり、どの事例も多くの写真を活用し、詳細で分かり易い内容でした。また、実際の補修・補強工事現場での実態を踏まえ、設計時に留意すべき次の3点のアドバイスをいただきました。


亀山 誠司 氏

 @補強材の寸法・形状だけでなく、施工を行うためのスペースを考慮した施工計画が重要である。(施工箇所は図面で想像するより狭い)Aクレーン等の重機は使えない場合が多く、人力運搬が生じることを考慮する。(部材の分割化、小型化)B竣工図面だけでの判断は危険、必ず現場を確認する。最後に、まとめとして日頃の定期点検、適切なメンテナンスを行うことで、紹介した損傷事例の多くは未然に防げたことから、その重要性について再認識していただきたい。また、万一損傷が生じても任意形状の当板補強、部分取替等により早期復旧できるのが鋼橋のメリットであるとの説明がありました。

講演U「地盤改良における液状化対策・耐震補強技術」

 講演Uでは、ジオパスタ協会の山崎修氏を講師に招き、「地盤改良における液状化対策・耐震補強技術」と題して講演頂きました。
 最初に、地盤改良工法は、機械撹拌工法、薬液注入工法、高圧噴射工法に分類され、その各工法の特徴(改良強度、施工方法、概算単価)の説明がありました。ジオパスタ工法は、高圧噴射工法に分類され、実際の工法選定においては、各工法の特徴を理解した上で使い分けることが重要であるとのことでした。続いて、ジオパスタ工法の紹介と施工実績について、事例写真を活用し、詳細な分かり易い内容で説明いただきました。ジオパスタ工法は、超小型施工マシンを用いることにより、既設構造物の近傍や内部からの液状化対策や耐震補強に適した工法で、従来の高圧噴射工法より、施工費、施工場所の制約等に優れた工法とのことでした。最後に、構造物の内部から地盤改良が施工できない場合の新工法として、カーベックス工法の紹介があり、この工法は3次元ボーリングマシンを用いることにより、既設構造物の周囲から構造物直下の液状化対策に適した薬液注入工法との説明がありました。


山崎 修 氏

 今回の講演は、調査・設計において鋼橋の補修・補強、地盤の液状化・耐震補強を検討する上で、大変参考となるものでした。




平成27年度 若手勉強会

 若手勉強会は、会員各社の若手社員を対象に「知識・技術力の向上と意識の向上を目指す」、「会話と対話により、伝える力(プレゼンテーション力)を育てる」(対顧客、対社内)、「新しい知識の習得と共に、世の中の流れを見つめ直す」、「機会の創出により社外の人脈を広げる」を目的とした、協議会などを企画・実施するものです。
 今年度は第1回(H27.7.10開催:グループ協議)と第2回(H27.10.30開催:ショートタイムスピーチ)を開催しました。
 例年同様、参加者を技術職のほか、営業・総務等からも募ることで、職種を超えた意見交換や交流が行われました。
 平成22年度より開催されてきました若手勉強会ですが、ほとんどの会員会社に幹事経験者が在籍する状況となってきたことで、若手同士での繋がりもより強固なものになってきているものと感じております。今後より一層、技術と知識の向上、そして若手社員の交流・意見交換の場として、皆様にご協力・ご参加頂ける様努めて行きたいと考えています。


第1回 日 時:平成27年7月10日
場 所:ウィルあいち セミナールーム5
 第1回 若手勉強会では、例年と同じように『会話と対話、伝える力を育てる』を目的としたグループ協議会を行いました。グループ協議会の題材は、次に挙げる6議題(6グループ)でした。
Aグループ 『仕事で1 ヶ月程度の作業が手戻りするようなミスが発生した際、どのように対処し、今後どのような再発防止対策を取り組みますか?』
Bグループ 『これまで経験のない分野や勉強してきた以外の分野の担当者となった場合(例えば、耐震設計、点検業務、経理など)に、どんなサポートを会社に望みますか?また、どのような姿勢で業務に取り組むべきでしょうか?』
Cグループ 『労働意欲ややりがいを高めたり維持したりするためには、どのような方法があると思いますか?また、建設コンサルタント業界をより魅力ある業界とするにはどうしたらよいでしょうか?』
Dグループ 『建設コンサルタント業界が担う環境配慮への役割とはどのようなものでしょうか?また、生物多様性の保護や環境配慮を意識した設計に取り組む際に必要となる基盤(設計基準、思想、知識など)を挙げてください。』
Eグループ 『自身が住んでいる地域で大規模災害が発生した際に会社、もしくは個人としてどう対処すべきと考えますか?グループ内で1つの仮想会社の地域や生活圏を設定し、想定される災害状況やそれらに対する複数の対処方法を挙げ、優先順位を付けてください。』
Fグループ 『あなたが採用担当者として面接する立場となった時、どこに着目して面接し、どのような内容の質問をしますか?また、どの様な人物に部下・後輩となって欲しいですか?』
 12社26名が上記グループに分かれ、協議および発表を行いました。過半数となる19名が初参加者で占められ、その大半が新入社員または入社2〜3年ということで非常にフレッシュなメンバー構成でした。協議では内容の枠にとらわれすぎることなく、積極的な協議を展開していただき、限られた時間の中で考えを取りまとめていただけました。また、グループ発表では、質疑応答への積極参加を促進したことにより、発表の場がより活性化していました。

第2回 日 時:平成27年10月30日
場 所:ウインク愛知 小会議室
 第2回 若手勉強会は、『プレゼンテーション能力を育てる』ことを目的として、「ショートタイムスピーチ」を実施しました。また、発表テーマに自分自身の仕事内容を選択していただくことで、普段携わっている仕事内容の理解を深めることも副次的な目的としました。
 8社18名に参加して頂けたことで、協会幹事、若手幹事も含め26名がスピーチを行いました。参加者の年齢層は20歳代から30歳代までと例年に比べて若年者主体となりました。
 建設コンサルタント業界が受け持つ工種の多さを反映するように、多岐に亘る工種・職種が発表テーマとして集まり、有意義な話を沢山聞くことができました。
 スピーチについては、全体的に非常に上手く発表されていたという印象でした。ただし、時間内にうまくまとめられず、発表内容を割愛、または、発表時間を超過される方が半数以上となっており、勉強会後には時間配分について反省されている方も多かったです。
 本勉強会全体の反省点として、ショートタイムスピーチの時間配分がタイトであったため、勉強会後半に予定しておりましたフリーディスカッションが実施できなかったことが挙げられます。
 今回のショートタイムスピーチの試みですが、勉強会までの事前準備や発表者、傍聴者として得るものが沢山あったと思います。また、複数の参加者からは、是非ともリベンジしたいといった意見もいただいておりますので、同内容の勉強会を次年度以降にも企画していきたいと考えております。

第2回 ショートタイムスピーチ 実施状況

 


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