平成24 年度技術研修会は、ウィルあいちに於いて平成24 年9 月14 日(金)にコンクリート構造物の劣化診断システムや補修・補強工法等の新しい技術についての講演会を開催し、愛知県建設部の皆さんを始め官公庁から53 名、当協会加盟会社から30名、合計83 名の方々に参加して頂きました。
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講演Tでは、株式会社中部EEN の代表取締役衣笠貢司氏を講師に「デジタル画像によるインフラ整備の劣化診断」と題して講演頂きました。点検システムとしての信頼性の高さに加え、作業性や安全性、経済性の向上について、また検査結果のデータベース化による有効活用も期待できることなどが紹介されました。
講演Uでは、アイクリーテクノワールド株式会社の代表取締役加川順一氏を講師に「IPH システムを用いた老朽コンクリート構造物の補修・補強方法の提案」と題して講演頂き、スプリング加圧式で空気を抜きながら特殊樹脂を構造内の微細な亀裂に注入していく補修技術で、従来工法に比べ工期、費用を大幅に抑えて補強できる工法であり、土木学会の技術評価証も取得していることなどが紹介されました。また、「衣浦トンネルにおける事例紹介」ということで、中日建設株式会社工事本部管理室室長木賢一朗氏より説明がありました。
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衣笠 貢司 氏

加川 順一 氏
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いずれもコンクリート構造物の老朽化対策や震災被害を未然に防止することが求められている今日、健全度評価、劣化予測、長寿命化、減災等を推し進めていく上で非常に参考となる講演であったと思います。
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