愛知地域建設コンサルタンツ協会
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 会長あいさつ

 

 30年以上前の話であるが、当社の先代会長が技術者たちを前に度々宣っていた。「おまえ達は何でそんなトンカチな仕事の仕方(手書きの図面を個々が書くようなアナログな仕事)しか出来ないんだ。上の口から役所からの貸与資料を入れてスイッチを押すと翌日には下の口から成果品が出てくる、ってな機械を作る事を考えたらどうなんだ。」
 ま、仰ることは分からんでもないがそんなことが出来たら技術者はおまんまの食い上げである。「はぁ。」と苦笑いで頭を掻く当社技術者であった。
 と、時は流れ昨今の技術の進歩は目を見張るものがある。技術者が日々のツールとして操るのはドラフターと定規ではなくPCとディスプレイへと変化を遂げた。それに加えて生成AIの登場である。文書作成においてはチャットGPTが人間の行ってきた作業を肩代わり出来るレベルに到達している。精度の問題と使う側の倫理面にまだ調整と議論の余地はあるものの今後は完璧を目指し益々進化していく事だろう。
 冒頭に述べた夢物語もかなり現実味を帯びてきている。つまり、「技術者のおまんまの食い上げ」はそこまで来ていると言って過言ではない。ツールとしてのITもAIも使い手の力量あってこそ生きてくる。我々は道具に負けたり振り回されたりしてはならない。
 スタンリー・キューブリックの名作に「2001年宇宙の旅」(1968年公開)がある。木星探査に向かった宇宙船ディスカバリー号に搭載した史上最高の人工知能HAL9000型コンピューターが自立した思考を持ち、乗組員の指示、命令に背き挙げ句に乗員を殺害するに至るという内容だ。まあSF映画なので当時は信憑性についての議論はそれほどではなかったものの、公開から55年経った今、俄に現実味を帯びてきた。
 技術の進化が人類を差配する様になる事を否定出来無くなりつつある。
 さあ、「どうする、愛地建コン!」



 令和5年6月


愛知地域建設コンサルタンツ協会
会長 久野 格彦

 

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